
こんにちは。nekowoです。40代中小ブラック企業の事務員です。
この記事ではコーディング初学者かつ実務未経験者がクラウドソーシングで案件を獲得していく戦略を考えてみました。
コーディング学習をスタートし、ゆくゆくは案件を獲得したいと考えているクラウドワーカーの参考になれば幸いです。
戦略① まずは相場より低単価の案件獲得を目指す
リサーチしたところ、コーディング案件に応募しているワーカーの中には、コーディングの領域を超えた実績豊富なプロの開発者ワーカーも存在します。

え~、そんなレベル高いワーカーと戦わないといけないわけ!?
未経験者は、まずは相場より低単価の案件を狙いましょう。
全体の平均報酬額より低価格の案件であれば、お金をガポガポ稼ぐプロの開発者ワーカーがわざわざ降りてくる確率は低下するかもしれません。
まずは相場を調べる
2022年3月某日時点、クラウドワークスマイページの検索結果から確認できる「ホームページ制作・Webデザイン」の案件数は全部で12,719件です(※募集終了も含みます)
内、HTML/CSSコーディング案件数は1,075件でした。
案件1,075件の募集時報酬額を調べると、固定報酬制と時間単価制に分類されます。
固定報酬制が全体の約8割をしめています。
固定報酬額の価格帯別の募集数を確認すると、
期間:2021年2月から2022年3月(途中)まで ※縦軸が固定報酬額 横軸が募集数
募集時の報酬額のボリュームゾーンは、10,000~50,000円です。(※募集時報酬額は、実際の確定報酬額ではありません)
ここからHTML/CSSコーディングの相場を10,000~50,000円と仮定します。

まずは、相場より低い案件を狙って実績を積んでいくのがよさそうだな。
固定報酬制5,000円以下案件のレベル感は?
相場より低い5,000円以下の案件は、HTML/CSSの知識だけを求められている案件が多いです。
ただし、ほとんどの案件で「レスポンシブ対応ができること」というスキルが必要でした。レスポンシブとは、一つのHTMLで複数のデバイス向けのページを提供するためのコーディング手法のことです。

モバイルファーストの時代やな~
全体を通して、5,000円以下の案件はサイトの一部分のHTML変更依頼が多かったです。
固定報酬制10,000円 〜 50,000円案件のレベル感は?
最も案件数の多い固定報酬制10,000円 〜 50,000円の価格帯案件は、「HTML/CSSだけでOK!」という案件は少ないです。
5,000円以下が動きのない静的サイトのコーディングを要求されているのに対し、10,000円~50,000円案件では、サイトに動きをつけてほしいといった要望が多かったです。

この価格帯で、すでに高いレベルが求められているな。
固定報酬制50,000円 〜 100,000円案件のレベル感は?
こちらの価格帯のレベル感は、10,000円 〜 50,000円とあまり変わらないです。作業ボリュームが多く、その分価格が上がっているという印象を受けました。
この価格帯になると、案件獲得競争はプロ開発者ワーカーとの戦いになります。

もっと力つけんといかんな~。
戦略② スキルを獲得して武装する
5,000円以下の案件から10,000~50,000円の案件に移行するには、さらなるスキルアップが必要です。
案件を眺めていると、HTML/CSSの他にどんな知識が必要とされているかが見えてきます。
特に、以下3つの知識は必須といえそうです。
「JavaScript」は必須
JavaScriptはWebサイトに動きを与えることができるプログラミング言語です。
Web業界での需要は高く、エン・ジャパン株式会社が2021年7月に発表した「Webサービスの開発で使用されている開発言語 TOP10」では、JavaScriptが堂々1位に輝いています。
画像引用:Webサービスの開発環境
「JavaScriptが使えること」は、案件ページを見ていて求められるスキルとして最も多いと感じました。
JavaScriptのフレームワーク
また、JavaScriptのフレームワークである「jQuery」を使用する案件も多かったです。
JavaScriptとjQueryはセットで身につけるべきスキルと言えそうです。
ただ、エン・ジャパン株式会社が発表した「Webサービスの開発で使用されているフレームワーク TOP10」では、jQueryはランクインしていません。
ランキング1位の「Vue.js」もJavaScriptのフレームワークです。

Vue.jsは今後案件が増えてくるかもしれないな。
「デザイン系のツール(AdobeXD、Photoshop、Illustrator)」の使用経験
10,000~50,000円の価格帯案件になると、画像のやり取りも多く、デザイン系のツールに触れる機会も多そうです。
実際、「XD使用」という案件や、「Photoshop、Illustratorが使えること」という案件がちらほらと目につきました。
HTML/CSSはあくまでも基礎部分です。そこからどういう方向を目指すのかは、

案件需要から考えていくのがよさそうね。
戦略③ 学習と同時に常日頃から種を巻いておく
ここでは、募集案件に応募する以外の案件獲得方法と、案件の獲得率を高める方法を考察します。
クライアント経由で別ジャンルからコーディング案件に移行する
クライアントによっては、コーディング案件に限らず様々なジャンルの仕事を募集しています。
例:ライター募集と、Webサイト作成を募集しているクライアント。
この場合、戦略としてはライター案件に応募し、そこで実績と信頼を積むことで、Webサイトの作成案件の受注確率が高まることが想像できます。
単発のHTML/CSSコーディング案件の受注は、なんだかんだで厳しい獲得競争が避けられません。案件単位で毎度毎度競争していくのは、どんどん疲弊していきそうです。
そもそもクラウドワークスは、クライアントとワーカーのマッチングサイトです。マッチングサイトで重要な事は、自分と相性の合うクライアントを探すことでもあります。
クライアントと信頼関係を築くことが、実は案件獲得の一番の近道かもしれません。

コーディングとは別ジャンルのクライアントであっても「コーディングを学んでいます」と種をまいておけば、思わぬところから仕事依頼が来るかもしれね~な!
案件リサーチは普段から怠らない
HTML/CSSコーディング案件は、とにかく応募倍率が高いです。
クライアント側からしてみても、たくさんの応募者を一人一人見るのはかなりの負荷がかかります。素早く応募してきた人を何人か見て、サクッと決めている可能性は高そうです。
特に案件タイトルに【急募】と書かれたものは、クライアント側は急いでいるので、真っ先に応募してきたワーカー数人の中から即決していることが想定されます。
「素早く応募」することはとても大事なので、新着案件には常に目を光らせておきましょう。
また、案件をリサーチすると、「こういったサイトを作ってほしい」といった添付ファイルを公開しているクライアントもいます。

リサーチするだけでも、たくさんのヒントが学べるよ~。
まとめ:案件獲得は長期戦!来るべき機会に備え鍛錬しよう
以上、「コーディング未経験の中高年がクラウドワークスで案件を獲得する戦略を考えてみた!」をお送りしました。
未経験者のコーディング案件獲得は、長期戦を覚悟しつつ、
- 相場より低い価格の案件で実績を積む
- その間も地道にコーディングのレベル上げに勤しむ
- 別ジャンルのクライアントであっても、そこで信頼を得つつ種まきをしておく
という3つの戦略で、虎視眈々と案件をリサーチしつつ、来るべきコーディング案件獲得の機会に備えましょう。
最後はNHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」の名言で締めたいと思います。

「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」(By虚無蔵)